【世界のリーダーから学ぶ】最悪な出来事を最良に変える物語

「何でこんな最悪なことが重なって起きるの?」
「思いもよらなかったことが重なった。この先どうなるんだろう。不安でしょうがない」


ってことないですか?
人生思わぬことが起こりますし、突然絶望的なことに遭遇することがあります。

最近、仕事でトラブルが続いていまして。ちょっと心が折れかけでした。

そんな時に、「この物語を思い出したら前向きになれる」っていう話に出会ったのでご紹介したいと思います。

目次

その物語は「タルムード」にあります。


タルムードって何?って思いますよね。
タルムードは、ユダヤ人が聖書と共に大切にしている「知識と知恵をまとめた書物」です。


ユダヤの母親は幼い子にタルムードを読み聞かせ、「あなたならどうする?」と問いかけます。その中で子供たちは困難を切り抜けるアイデアと考え方を身につけるそうです。


アインシュタイン、グーグル創業者ラリー・ペイジ、フェイスブック創業者マーク・ザッカーバーグなど今でも世界の頭脳の最先端にいるのがユダヤ人。その秘訣はタルムードにあるのかもしれません。

今回は、タルムードを紹介する『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』から特に心に残った物語を紹介します。

あるラバイの最悪で最良の災難

あるラバイ(ユダヤ教の聖職者)犬と羊を連れて旅をしていた。
一日歩き続け、日も暮れたのでその夜泊まる場所を探し、粗末な納屋を見つけて、そこで寝ることにした。


しかし、まだ寝るには早いので、ランプを灯して聖書を読むことにした。すると、まだ残っていると思っていたランプのオイルが切れて、灯りがふっと消えてしまった。ラバイは仕方なく早めに寝ることにした。


その夜は本当に悪いことが重なった。連れていた犬が毒虫に咬まれて死んでしまった。次にオオカミが来て、羊も殺して食べてしまった


朝になって、ラバイは空腹のまま出発した。乳をくれていた頼りの羊ももういない。少し歩いて、ある村の近くに来ると、ラバイは異様な気配に気づいた。人影が全くない。よく見ると、あちこちで村人が惨殺されていた。前の晩に盗賊がやってきて村を襲い、村人たちを皆殺しにして、金品を奪っていったことを知った。


彼は恐ろしさに打ち震えながら思った。もしランプが消えていなければ、彼も盗賊に見つかっていたはずだ。犬が生きていたら、キャンキャン吠えて、やはり見つかっていただろう。羊も騒いで音を立てたに違いない


全てを失っていたからこそ、自分は助かったのだと。そこでラバイは深く悟った。


「どんなに災難が降りかかろうと、人は希望を見失ってはいけない。最悪なことが最良のことだと、信じなければいけない」

ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集より

スティーブ・ジョブズ


アップルの創業者スティーブ・ジョブズは、ある時自分が創業したアップルから追い出されました。
しかし、何年も後に、この追い出されたことが、人生で最良のことだったと話されています。


普通で考えると、自分で作った会社を追い出されるって、とんでもなく最悪なことですよね。
でも、彼のキャリアを考えるとその言葉は負け惜しみじゃなく、まさに最良の出来事だったと思えます。


アップルを追い出されたジョブズは、ある会社を買い取りました。映像処理技術を持っているけれども、売上見込みのない会社。その会社が作ったCGアニメーション映画が大ヒット。その映画が、「トイストーリー」。彼が買い取った会社がピクサーです。ピクサーは大ヒット映画を連発し、莫大な収益を上げました。


ジョブズは、自分で新たなコンピューター会社を作りました。そこで作り上げたOS(コンピューターの基本ソフト)がアップルで採用され、ジョブズはアップルに戻ります。


アップルに返り咲いたジョブズは、iPod、ipad、iPhoneを大ヒットさせ、アップルは瀕死の状態から大復活、世界のトップに立ちました。


今、スマホがない世界は想像できません。ジョブズがiPhoneを作らなかったら、今のようにスマホを誰もが持つようにはなっていません。スマホがなかったら、YouTubeもTwitterもNetflixも今のようにはなっていないと思います。


ジョブズがアップルを追い出されていなかったら、今の世界は違ったかたちになっていたかもしれません。


自分が創った会社を追い出されるという最悪の出来事は、まさに最良のことでした。

自分に置き換えて考えてみる


自分の生活に置き換えた時に、「最悪な出来事を、最高の出来事だ」とは普通は考えられないですよね。


「ついてない」「何でこんなことが重なるの?」「もうどうでもいいや」そんな投げやりな気持ちになるのが普通だと思います。


絶望的な気持ちになって、失ってしまったことをいつまでもくよくよ考えたり、「あいつのせいでこんなことになったんだ」と人を責めたり。


でも、ユダヤ人のラバイもジョブズも最悪な出来事があったのにも拘わらず進み続けました。ラバイは旅を続け、ジョブズはコンピューターを作った。


最悪な出来事が起こっても、そこで立ち止まらず、投げやりになることなく、ひたすら進み続けることが最も大切なことだと教えられました。


大事なもの全てを失っても絶望しなかったラバイの言葉を胸に刻んでおきたい。


「どんなに災難が降りかかろうと、人は希望を見失ってはいけない。最悪なことが最良のことだと、信じなければいけない」

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